初めまして、管理人のイバスタです。
私は2016年から縁あって吸入指導に本格的に携わり、今年で8年目となりました。これまでに子供から高齢者まで300名以上の患者さんに吸入指導を行ってきました。
今まで吸入指導を行ってきて感じたことは、
初めて吸入薬を使用するほぼすべての患者さんに何かしらの吸入操作の誤りがあると言うことです。
一つイメージして欲しいことがあります。例えば野球を始めたとしましょう。
キャッチボールをするにしても相手に向かって正確に投げるのはいきなりは無理ですよね。繰り返し練習することで徐々に投げ方が上手くなっていきます。
しかし、誰からも指導がなければ自己流となり、上達にも限度があるでしょう。指導を受けた人と自己流の人では正確性にも差が出てきてしまいますし、少なくともプロになった野球選手で自己流でプロにまでなった人はいないと思います。
これは吸入操作にも同様のことが言えますし、吸入器はグローブやバットのような道具として同じものだと考えていいと思います。つまり指導者から正しく指導を受けることにより、適切な吸入操作を身につけることが大切です。
恥ずかしながら、私自身も吸入薬について、活動前まではほとんど知りませんでしたし、吸入器はただ吸えばいいという浅はかな考えを持っていました。患者への指導も、実薬は朝や夕などで薬剤師の勤務時間外で吸入していたことから、口頭での説明のみとしておりました。
病院内での吸入指導の活動が始まり、少しずつ指導が上達してきた時に、私自身が咳喘息なとり、シムビコートタービュヘイラーの処方が出されました。
患者さんに指導しているので、吸入操作はできていたのですが、薬剤が吸えているかどうか分からず、1日1回のところを1度に4回も吸ってしまいました。私自身こういうミスを平然としてしまうわけですから、患者さんがどのように吸入薬を使用しているのか、薬剤師でもこうですから、少し怖くなりますよね。そのような経験から、吸入操作の誤った使い方の事例や定期的に確認をするようにしました。
各メーカーから、吸入操作の手順表が作成されておりますが、全ての患者さんがこれを適切に行えることはありません。
また手順表の内容によっては患者さんが泥沼はまる可能性のある項目もあります。これはメーカーの説明書に問題があるのではなく、患者の年齢、認知機能低下などにより習得が難しくなっているためだと考えております。
これは仕方がないことで、メーカー作成の手順表は高齢者や認知機能低下患者も見越しての作成まではできていないと言うことです。見越して作る場合、操作のミスが生じやすい項目の対処についても説明書に含まなければいけないため、情報量が多い煩雑な手順表になってしまいます。
やはりこの部分は医師、薬剤師、看護師をはじめとした医療従事者によるフォローアップが必要になるわけです。
また患者毎に吸入薬に対する考え方も異なります。勢いよく吸えば効果がある(50代の患者さんから言われました)と思う患者もいますし、吸えればなんだっていいと思う患者もいます。
このような一人一人考え方の異なる患者さんにカスタマイズしていくため、吸入指導に完璧な正解がないのです。
無責任になり非常に恐縮ではありますが、このサイトで提示した吸入指導に関する内容は、患者によって効果が分かれます。先ほど例に挙げたように、吸入器は道具であり、その人に合わせた指導が必要です。皆さんが指導しようとしている患者さんを私は見ることができません。だからこそ、こちらで提示した指導やカスタマイズについての有用性は、閲覧して頂いた方の判断で患者さんにそのまま指導するなり、カスタマイズするなりしてご対応頂ければと思います。
1人でも多くの患者さんが、適切な吸入指導を身につけること願って当サイトを運営していきます。
何卒よろしくお願い致します。
管理人:イバスタ